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薪ストーブの煙突の理想的な設置方法

2016-09-07

自然な暖かさが魅力の薪ストーブですが、「なぜ、煙突を設置するのか?」「もう少し部屋の邪魔にならない場所に付けてほしい」など、疑問や不満に思うことがあるかもしれません。しかし、薪ストーブを業者が設置するときは、必ず安全性や性能が発揮できる環境を考慮して煙突を設置します。

今回は、煙突がある理由と設置方法のポイントをご紹介します。

薪ストーブ本来の能力を発揮させることが煙突の役割

薪ストーブは空気を換気するためのファンがありません。ドラフト(空気の温度差によって生まれる上昇気流)によって自然に排煙させ、薪ストーブ内に自然に空気を取り込むのを促す仕組みです。

もし、十分にドラフトが発生しないと薪ストーブの燃焼室に空気が吸い込まれず、反対に煙突からストーブに向かって煙が逆流してしまいます。また、ドラフトが弱い状態で使い続けると煙突にタールが付いてしまい、煙道火災(煙突内部で起こる火災)を起こしてしまう恐れがあるので注意が必要です。

強いドラフトを起こすと薪がよく燃え、部屋を暖める効果が発揮できます。強く燃えすぎてしまう場合は、薪ストーブに付いているコントロールレバーや、接続されている場合は煙突のダンパーを使えば問題ありません。

まずは、できるだけ薪ストーブの効果が発揮できるよう、煙突の先端部分(トップ)から排気される煙の温度を極力高温に保ち、かつスムーズな排煙になるように配管を考慮して煙突を設置する必要があるのです。

どんなに高価で高性能の薪ストーブを使用しても、煙突のドラフトが十分でないと、その本来の能力は発揮されません。煙突あっての薪ストーブなのです。

できるだけ直線的に煙突を設置しよう

薪ストーブの煙突は熱が上昇する原理を活かしたシステムです。煙が効率よく上がって速くドラフトできるよう、煙突をまっすぐ設置するのが理想だといえます。使用する部材も少ないので余計なお金もかかりません。

煙突を部屋から屋根に向かってまっすぐ伸ばせない場合、壁を貫通してから外で上に伸ばす方法を取ります。しかし、煙突が横に向かってしまうため、ドラフトの効果が落ちてしまうのがデメリットです。煙突が壁や屋根を出てからまっすぐ伸ばす距離を長めに取ることで、ドラフトを発生させる必要があります。

たとえば、棟に近かったり2階に部屋があったりすると、煙突をまっすぐ設置することは難しいです。専用部材を使って配管を曲げ、ストーブ真上からすこしずれた位置で屋根を貫通させたり、2階の部屋の中も煙突を貫通させて配管するケースがあります。

煙突の高さや屋根との距離には一定のルールがある

薪ストーブの煙突を設置するときは垂直方向に十分高い位置まで設置する必要があります。煙突が長いとドラフトの力は強くなりますが、煙突が短すぎると十分にドラフトできずに煙の逆流が発生してしまうからです。

一般的に煙突を設置するとき、薪ストーブの上部から煙突の上部までの長さは4.5m以上必要と言われています。もし、煙突を曲げるときは横の長さをなるべく1m以内に抑えてください。

煙突を屋根に設置するときの距離も決まっています。屋根の近くは「風圧帯」と呼ばれ、屋根にあたった風が不規則に流れ、特に風が強い時に気流が乱れがちです。近くに煙突のトップがあると乱気流が煙突内に逆流し、ドラフトを不安定にしてしまいます。

屋根を貫通させる場合、煙突のトップは屋根面から900mm以上高くし、また水平距離で3m以内に棟などの建築物がある場合は、それより600mm以上高くして風圧帯を避ける必要があります。

煙突の種類で異なる性能差

薪ストーブで強力なドラフトを起こすためのポイントは、煙の温度を落とさないことです。煙突本体にも性能差があり、「シングル(一重)煙突」と「断熱二重煙突」によって異なります。

シングル煙突は煙突内部の熱を放射する力が高く、部屋が暖まりやすい点が特徴です。しかし、周囲の温度に影響されることから、屋外に設置してしまうと十分にドラフト効果が発揮できません。屋内でもシングル煙突の多用は避け、できれば最初の1~1.5mまでに留めた方がいいでしょう。煙の温度が低くなると煙突内に煤やタールが溜まってしまい、火災トラブルやメンテナンスの手間が増える原因となります。

断熱二重煙突は煙突が二重になっていて間には断熱材が入っています。周囲の温度の影響を受けにくく、屋外の設置にも適した煙突です。煙を高温のまま排出できるので、ドラフト効果の面で優れています。ただし、コストが高く、また重量があり支持するのに下地のある壁沿い等を選んで設置する必要がある点がデメリットです。

なお、煙突の周囲は高熱になることがあります。可燃物に燃え移って火災が起こらないよう、断熱材が入っていない二重煙突ではなく、断熱材入りの二重煙突を選ぶとともに煙突の周囲に可燃物を置かないようにしましょう。

メンテナンスの都合も考えよう

煙突は薪ストーブの燃焼効果を左右します。綺麗な状態なら問題はありませんが、使い続けていると煙突の中には煤やタールが溜まり、徐々に性能が落ちてしまいます。(人間に例えると、煙突=血管で、煤やタール=コレステロールと捉えるとわかりやすいかもしれません。)さらに、煤やタールが原因で煙道火災を招く恐れがあるため、定期的にメンテナンスをしなければなりません。

定期的な掃除が必要であることを考慮すると、煙突の設置位置は安定した足場が用意できることは大前提です。また、メンテナンスが頻繁にできるよう、少ない手間で清掃できるかを考えた配管にする必要があります。もし屋根の傾斜がきつくて足場が不安定な場合、室内で煙突掃除をするか、ストーブ専門店に依頼しましょう。

性能や安全性を考えた薪ストーブの煙突設置

薪ストーブの煙突設置は性能や安全性に大きく影響します。自分で設置しなければならないものを選ぶと、部屋を暖める効果が十分に得られなかったり、煙道火災や可燃物への着火による火災などのトラブルが起きたりするかもしれません。そこで薪ストーブの性能と安全性を求める方にはmorsoがおすすめです。

morsoの薪ストーブを設置するときは必ず専門業者が担当します。薪ストーブの性能を十分に引き出すとともにさまざまな火災トラブルを防げるよう、ご家庭に合った煙突設計を行います。メンテナンスのしやすさも考え、掃除のしやすい場所に煙突を設置することも可能です。

morsoの薪ストーブは販売代理店が責任を持って煙突設置をします。薪ストーブのよさを発揮したい人はお気軽にご相談ください。

Morso松戸ショールーム



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